月9の
『ラストクリスマス』を見ております。毎回目が離せません。
これは先日の話だけど、ドラマ好きの知人にこのドラマへの意見を求めたら「見ていない」との釣れない返事。自分よりも少し年上の彼女がいうには「年齢を重ねた自分が恋愛ドラマを見ても、自分が置かれた境遇との間に隔たりを感じて虚しくなるだけ」なのだそうだ。自分よりもずっと若い恋愛ドラマの主人公にはシンクロできない、という意見には激しく同意。いい歳こいた自分が月9のラブコメなんぞを見ていられるのも、主人公の春木こと織田裕二の年齢が自分以上であるという点が大きいのかも知れない。
それにしても自分が中学時代に月9の『東京ラブストーリー』で主演していた織田裕二が、現在でも同枠の主人公を演じているというのは凄いコトですよ。『東京ラブストーリー』ではカンチが優柔不断で煮え切らないのでムカムカしたもんだけど、さすがに今作ではダテに歳を食っちゃいません。春木の場合は自分の想いに迷いというものが無く、積極的なアクションをテンポ良く展開してくれるのでスガスガしい。おまけに頼りがいがあり、懐の深さと地に足のついた重厚さみたいなものも感じさせる。実にヲトコマエですな、アッパレだぜ春木!!
でもキャラがいささか単純すぎるし、親切が度を過ぎて逆にうっとうしく感じる時がある。それにあまりに毒気がなさすぎて現実味に乏しい。まるで少年(中年?)マンガの主人公だぞありゃ。
そういや『東京ラブストーリー』で織田裕二が演じた役名が長尾完治で今作では春木健次。完治と健次で発音が似ている。ヒロインの役名は『東京ラブストーリー』では赤名リカで今作では青井由季。苗字に色が入っているうえに名前の文字数が一緒。それと主人公二人の勤務先が「ハートスポーツ」という会社名であることも両作に共通している。これらは『東京ラブストーリー』へのオマージュ的な意味を込めて意図的な設定を施したそうな。
ドラマも後半戦に突入とういうことで、最終回へ向けての盛り上がりに期待しましょう。でもお願いだから矢田亜希子を殺してしまうのは止めてね。『セカチュー』的なお涙頂戴のアザトイ展開にはもうウンザリだぜ!!